歴代有段者からのメッセージ

 私が浜松道場の門を叩いたのは30年前であった。

 当時、カンフー映画に感化された少年が、浜松道場の創設に立ち会えたのは単なる偶然でしかなかった。もちろんそこには、少年が憧れたジャッキー・チェンやジェット・リーもいなければ、男の子の憧れである派手な必殺技もなかった。ともすれば、合氣道は少年の思い描いていたものとは正反対のものだった。

 しかし、少年にとってそれは落胆するものではなく、その後10年余にわたって学び続け、稽古を離れて久しい今でも自分自身の生き方に影響を及ぼしている。

 合氣道はただの武道でない。私は哲学だと思っている。

 勝ち負けを念頭におかず、自身を完全球転し、相手に対して心と体を処す。円運動を原則とする体捌きは角を立てず、相手とぶつからず、相手の力を利用するものであるが、それはそのまま他者とのあり方を示している。時には、侃々諤々と議論を戦わせることも必要なこともある。しかし、ぶつかり合うのではなく、ともに同じ方向を向き、力を合わせて進んでいくことこそ大切である。

 勝ち負けにこだわらず、相手と気持ちを合わせてともに同じ道を歩む精神を、私は合氣道の稽古から学んだと思う。

(宮城県仙台市 小児科医師  鈴木 智尚)

 浜松道場30周年、おめでとうございます。

 福岡に来て10年以上がたちました。帰省の際に機会があれば、練習に参加させていただきたいと思っています。

(福岡県福岡市 コンサートマスター 吉田 雄作)

 浜松道場30周年、おめでとうございます。

 今まで合氣道以外の習い事をしてきましたが、途中でやめてしまうことがありました。その中でも、就職してからも続けられたのは合氣道だけです。小学生のころ、早く初段になって黒帯をしめたいと思っていたころが懐かしいです。

 現在は浜松を離れ、遠方で生活をしていますが、いつか稽古に行きたいと思います。

(浜松市 看護師 田中 暢哉)

 合氣道を始めたことで泣き虫と人見知りだったのが、人と積極的に関われるようになりました。

 合氣道の黒帯は、自慢の特技です。

 30周年、おめでとうございます。

(浜松市 会社員 佐口 博紀)

 30周年、おめでとうございます。

 中学生の頃から稽古に参加し、一つ一つの技を学んできました。練習をして技が上手にできたときは、とてもうれしかったことを覚えています。

 だれかに技を教えるときには、教えることで自分の勉強になっているという先生の言葉を稽古の場以外でも心がけて、これからも過ごしていきたいと思います。

(浜松市 介護福祉士 曽根 あゆみ)

 私が浜松道場で稽古をしていたのは約20年前の大学生の頃でした。当時、先生から受けた一つ一つの技の衝撃は、今でも体が覚えています。

 また、稽古を通して学んだ「武道を超えた兵法としての合氣道」という考え方は、社会人となり、家庭をもった今でも私の礎になっています。

 浜松道場の今後のさらなる飛躍を期待します。

(愛媛県松山市 会社員 静大工学部OB 小西 正洋)

 私が浜松道場に入門したのは、奥様と仕事の縁があった社会人2年目のことでした。興味は以前からあったものの全くの初心者で、入門してみると周りが小中学生ばかりで気恥ずかしさを感じたのを覚えています。

 道場では、みんなで同じことを繰り返し稽古する中で、型を「覚えること」ではなく、「覚えてからが大切」なんだと気づきました。

 演武会に参加できたのもいい思い出です。

 現在は、合氣道から離れていますが、いつかまた挑戦したいと思います。

(浜松市 幼稚園教諭 高瀬 美紀 旧姓:井上)

 創立30周年、おめでとうございます。合氣道の稽古で武道の精神を学ぶことができました。これからも学ぶことがたくさんあると思うのでよろしくお願いします。

(奈良市 渥美 杏佳 初段)
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